素材の色味羽織って 長野・根羽村産「杉」×飯綱町産「リンゴ」でジャケット
ジャケットは「木の糸」を主原料とした生地に、りんごレザーで装飾したボタンが付いている。「木の糸」は、チップにした間伐材を煮て和紙状にし、それを細く切ってより糸にする。染色していないため、木本来の色味を楽しめる。同組合の岩見義明参与は「木の糸は抗菌作用があり、乾きやすいのが特徴だ」と話す。
「りんごレザー」は、SORENA(長野市)が開発した新素材。ジュースやシードルなどを作る際に発生する、リンゴの搾りかすに樹脂などを混ぜ合わせて作ったものだ。
ジャケットは6月以降、限定30着を販売する予定だ。試着した阿部知事は「着心地が良い。これは優れたサーキュラーエコノミー(循環経済)の取り組みだ。県も素材のPRに力を入れていきたい」と話した。