5月12日の「母の日」に向けた商戦が本格化している。各生花チェーンなどは主力商品を3色展開するなど、価値観の多様化に合わせ贈る相手のイメージで選べるよう提案する。若者向けのクーポンの配信やキャンペーンキャラクターの起用など集客に力を入れる。
青山フラワーマーケットは、今夏に五輪が開かれるフランス・パリをイメージして多様なスタイルで提案。国旗の赤白青の配色を取り入れた赤いカーネーションの商品を中心に、ピンクとオレンジ系の3カラーを展開する。主力商品のアレンジ「シュシュ」は、Sサイズ4180円から。
日比谷花壇は店頭の主力商品のそのまま置いて飾れるブーケを2サイズで提案。カーネーションが主役のプレシャス(2800円)はレッド、ピンク、イエローの3タイプで展開し、選択肢を広げる。若い世代に花を贈ってもらおうと、LINE公式アカウントに友達追加している24歳以下を対象に「店頭商品10%割引クーポン」を配信。来店や購入を促す。
生花店ネットワークの花キューピットは、華やかなピンク系のカーネーションのアレンジメント(4400円、手数料別)が人気だ。「母の日」のキャンペーンキャラクターに俳優の松下洸平さんを起用し、若い世代に花を買ってもらうきっかけにする。
イオンは四つの国内切り花産地の花を使ったアレンジ(6578円)を提案。人気が集まり、既に完売した。