COP28成果文書案 食料安保は「気候正義」
一方、成果文書に盛り込まれる予定だった化石燃料の「段階的廃止」は、産油国などの抵抗で削除され、欧州などが反発。激しい攻防が続いており、会期は延長される見通しだ。
文書案は、共有認識などを記した238項目で構成され、食料安全保障の重要性は冒頭に記された。持続可能な環境、地域社会、女性や子ども、障害者など「脆弱(ぜいじゃく)な状況」にある人々の権利を守る決意を明示。優先事項として「食料安全保障を守り、飢餓をなくす」ことを掲げ、これを含む地球温暖化に対処する全行動を「気候正義」と定義した。