国産の9割はJAようていゆり根生産組合が占め、現在は74戸が生産する。
出荷作業は全て手作業。泥の付いた根を切り、水洗い。重さで選別し、30~40個を箱詰め。繊細なため、トドマツのおが粉を緩衝材として箱に入れる。
生産者の氣田智広さん(42)は、ジャガイモや大豆などと輪作してユリ根を約1.3ヘクタールで栽培。球根を植えてから出荷までは6年を要する。連作に弱いため、毎春掘り起こしては別の畑に植え替え、手間と時間をかけて成長させてきた。
11月末までに約2500箱(1箱約5キロ)を出荷する予定だ。
氣田さんは「ユリ根は鉄分、葉酸など栄養豊富。チーズや牛乳に合うのでグラタンがお薦め」と話す。